本記事では、ヨーヨーの中でも難易度の高いルーピングトリックについて、徹底解説します!
主に、2Aと呼ばれるスタイルに多用されるルーピング。
ヨーヨーの歴史の中でも、古くから「輪投げ」という名前で存在しています。
ルーピングは、見た目の派手さが抜群!
難易度が高いものの、ヨーヨーの基本である「ストリングを引いて戻す」といった動きを味わえるため、ぜひ習得したいトリック!
これを読んで、ルーピングをマスターしちゃいましょう!
ルーピングとは?
「ルーピング」とは、ループ・ザ・ループに代表されるループ系トリックの総称。
単に「ループ」と呼ばれたり、「ループ系」と呼ばれることもあります。
ルーピングは、主に2A(ツーハンドルーピングトリック)に多用されるトリックで、2つのヨーヨーを使ったプレイは圧巻!
1997年に始まった第一期ハイパーヨーヨーのプロモーションでは、「ワープスピード」の異名を持つアレックス・ガルシア氏のプレイに、全国のヨーヨープレイヤーが憧れ、多くのトリックが生み出されました。
ルーピングの特徴
ルーピングには、以下の2つの特徴があります。
- ヨーヨーをキャッチせずにトリックを繰り返す
- 引き戻し用にセッティングしたヨーヨーを使う
それぞれ、詳しく解説します!
【特徴①】ヨーヨーをキャッチせずにトリックを繰り返す
ひとつ目の特徴は、ヨーヨーをキャッチせずにトリックを繰り返すこと!
ループ・ザ・ループやポップ・ザ・フェンスのような多くのルーピングトリックは、戻ってきたヨーヨーを手元で返すことによって何回も続けてプレイできちゃいます。
これにより、ダイナミックでスピード感溢れるプレイが可能!
ルーピングトリックは、主に2Aと呼ばれるスタイルで多用されます。
ちなみに、ルーピングトリックは、手元でヨーヨーを返したときにヨーヨーが反転するのがポイント!
ループする度にヨーヨーが反転するので、ストリングのヨリが緩くなったり、キツくなったりします。
ヨリが緩くなったままの状態でループを続けていくと、最悪ストリングからヨーヨーが外れてしまいます。
そのため、ルーピングトリックにはヨリ調整が必須です!
なお、ヨリを調整するときは、ヨーヨーを垂らした状態でクルクル回す方法もありますが、スタイリッシュにトリックを決めながらヨリを調整できるトリックもあります。
それが、UFOとサイド・ワインダー!
UFOやサイド・ワインダーは、トリックをしながらヨリを調整できる、便利なトリックです。
ヨリ調整については、「ヨーヨーのストリング(紐)がねじれる原因と対策」の記事で、詳しく解説しているので、併せてご覧ください!
【特徴②】引き戻し用にセッティングしたヨーヨーを使う
2つ目の特徴は、引き戻し用にセッティングしたヨーヨーを使うこと!
2Aでは、1Aのようなバインド必須のセッティングとは違って、ヨーヨーは引き戻しにセッティングされます。
戻りが良いヨーヨーを使うと、ループ・ザ・ループなどのトリックがめちゃくちゃやりやすくなります。
そのため、ルーピングに使うヨーヨーは、スリープを犠牲にする一方で、戻りの良さを向上させる引き戻しセッティングが好まれます。
はじめのうちは、スリープよりも戻りを重視したセッティングに調整しましょう!
ルーピングトリックの種類について
ルーピングの基礎を理解したところで、次はルーピングトリックの種類について。
ルーピングトリックには、基本となるトリックが2つあります。
その2つが、「ループ・ザ・ループ」のように同じ動きを繰り返すループ系と、「アラウンド・ザ・ワールド」のようにヨーヨーを大きく回すアラウンド系のトリック。
- ループ系…ループ・ザ・ループのように同じ動きを繰り返すトリック
- アラウンド系…アラウンド・ザ・ワールドのようにヨーヨーを大きく回すトリック
それぞれ、詳しく解説します!
【ルーピングトリックの種類①】ループ系トリック
手元でヨーヨーを返すことで何回も続けられるループ系トリック。
ループ系トリックの基本は、ループ・ザ・ループやホップ・ザ・フェンスのようなヨーヨーを回すトリック。
ループ・ザ・ループとホップ・ザ・フェンスの違いは、ヨーヨーを投げる方向。
ループ・ザ・ループはヨーヨーを前方に投げ出しますが、ホップ・ザ・フェンスはヨーヨーを下方向に投げ出します。
簡単に言えば、ホップ・ザ・フェンスは、ループ・ザ・ループを逆方向に回転させるトリックです。
この2つが、ルーピングトリックの基礎トリック。
まずは、この2つの習得を目指しましょう!
【ルーピングトリックの種類②】アラウンド系トリック
アラウンド系トリックは、ヨーヨーをスリープさせたまま大きく回すトリック。
純方向ではアラウンド・ザ・ワールド、逆方向ではリバース・アラウンド・ザ・ワールドになります。
さらに、アラウンドをしながら腕にストリングを絡めて回るツイスティング・ホイールなどの派生トリックも多いので、トリックのバリエーションを増やすのにも最適です!
その他のループ系トリック
ループ系とアラウンド系以外にも、ルーピングに役立つトリックがいくつかあります。
以下は、その代表例。
- オーバー・ザ・フェンス
- タイダル・ウェーブ(スキン・ザ・キャット)
- タイム・ワープ
トリックの繋げ方の例とともに、それぞれのトリックを解説。
これらのトリックをマスターすることで、ルーピングのバリエーションを増やすことができます!
オーバー・ザ・フェンス
ループやホップの方向を切り替えるときに役立つトリック。
下向きにシュート・ザ・ムーンを行うようなイメージです。
タイダル・ウェーブ(スキン・ザ・キャット)
ループからアラウンドに繋げるときや、ホップからアラウンドに切り返して繋げるときに役立つトリック。
タイダル・ウェーブができると、ループとアラウンドのコンボを繋げられるようになります!
タイム・ワープ
ループからリバース・アラウンドに繋げるときに役立つトリック。
タイム・ワープとともに体の向きを変えることで、ずっと同じ方向にトリックを決めるマンネリ化の状態を抜け出せます!
ルーピングにおすすめのヨーヨー
ルーピングの特徴と種類を理解したところで、次はルーピングにおすすめのヨーヨーを紹介します!
ルーピング系のヨーヨーは、ボディが薄いのが特徴。
その理由は、手元でヨーヨーを返すときに、ボディの幅が狭いヨーヨーが適しているからです。
ループ・ザ・ループをするときは、自分から見たときにヨーヨーが縦回転をしています。
しかし、縦回転しながら戻ってきたヨーヨーは、手元で反転する必要があります。
このとき、ヨーヨーの回転方向である縦回転に対して垂直方向に、ヨーヨーを反転させる必要があります。
縦回転方向に対して垂直に回転させるため、軸が短く、かつボディが薄いほうが、ヨーヨーを反転させやすくなります。
以上の理由により、ルーピング系ヨーヨーの多くが、オーソドックスな形をしているのです。
これらを踏まえたうえで、ルーピングにおすすめのヨーヨーを2つピックアップします。
- 入門〜初心者向け:スピンギア「スターバースト」
- 中級者以上向け:DUNCAN「ホーネット」
それぞれのヨーヨーについて、おすすめポイントを紹介します!
【おすすめヨーヨー①】スピンギア「スターバースト」
ひとつ目のおすすめヨーヨーは、スピンギアから発売されているルーピング入門機種であるスターバースト!
特徴は、ルーピングに適したつづみ型のボディ形状と、金属ボールベアリングを搭載していること。
2Aプレイヤーの多くに使用されてきたYOMEGAのファイヤーボールを彷彿とさせるボディ形状は、ルーピングの反転もやりやすく、手に馴染みやすい形状。
カラーバリエーションが豊富なだけでなく、発色自体が綺麗なカラーが揃っているので、お気に入りのカラーを見つけちゃいましょう!
【おすすめヨーヨー②】DUNCAN「ホーネット」
2つ目は、DUNCANのルーピング特化機種であるホーネット!
ホーネットは、我らがYOYOMANIAXの金子隆也が監修したモデル。
コアな2Aプレイヤーにも好まれているルーピングヨーヨーです!
ホーネットは、金属スペーサーを搭載しています。
初期状態のホーネットにLOOP STRINGをつけるだけでも、めちゃくちゃやりやすいヨーヨーに仕上がります。
でも、ホーネットの真価を発揮するのは、金属スペーサーをデルリンスペーサーに交換してから。
なんと、このデルリンスペーサーも、金子隆也が監修しています!
http://www.yoyo-performer.com/yoyomaniaxshop.html
使いやすさの鍵を握るのは、スペーサーの高さ。
デルリンスペーサーは、レイダーやホーネットに使用したときに最適な高さになるよう、何度も試作を繰り返されて作り出されたスペーサーです。
スターよりも低く、でも、スターが出すぎてもダメ。
ギリギリな高さに調整されたデルリンスペーサーは、多くの2Aプレイヤーに愛用されています!
ホーネットなら、スペーサーを交換してヨーヨーを少し締め込むだけで、めちゃくちゃ使いやすい2Aヨーヨーが完成しちゃいます!
まとめ
ルーピングは、ヨーヨーの作り方や練習のやり方など、その多くがプレイヤーの感覚に頼っていた部分も多く、プレイヤーの繋がりがないと上達しづらいスタイルでもありました。
しかし、現在は超高難度の2Aトリックも、YouTubeで解説動画が公開されはじめているので、独学でも上達は可能。
憧れのプレイヤーのフリースタイルやトリック解説動画を活用して、ぜひルーピングの習得にチャレンジしてみてください!
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