コラム

2A(ダブルハンドルーピング)ヨーヨーのセッティングについて

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カネコくん
カネコくん
2Aヨーヨーのセッティングって、今の状態が正解なのだろうか…。トリックが習得できないのは練習が足りないとは思うけど、本当にそれだけなのか…?

この疑問を、解決に導きます!

本記事では、ダブルハンドルーピング用のヨーヨーセッティングについて解説します!

ヨーヨー本体の状態はもちろん、ボディの締め込み具合やオイル選び、さらにはスターの状態など、2Aヨーヨーのセッティングはめちゃくちゃシビア。

でも、とりあえずここだけ抑えておけば使いやすいヨーヨーができるポイントがあります。

そのポイントが「ストリングの長さ」。

トリックに応じたストリング調整を理解しておけば、どんなヨーヨーでも練習に使えるようになります。

2Aヨーヨーのセッティングに悩んで頭を抱えていた方は、まずはストリングの長さ調整をしっかり理解しておきましょう!

では、まいります!

2Aヨーヨーの最適なストリングの長さについて

ずばり、2Aヨーヨーに最適なストリングの目安は、85cm以下!

「85cm以下って、曖昧すぎない?」

こう思われた方。

あくまで、目安が85cm。

ここからさらに、練習するトリックに応じて長さを調整していきましょう!

ストリングの長さの違いが影響する3つのポイント

2Aのヨーヨーは、ストリングの長さの違いによって、使い心地にめちゃくちゃ影響します。

特に、大きな影響を受けるのが以下の3つ。

ストリングの長さが影響する3つのポイント
  1. 戻りの良さ
  2. スリープ時間
  3. ループの角度

ギャップやスターの状態など、ヨーヨー本体のセッティングは同じであると仮定したうえで、ストリングの長さがどのように影響するのか、見ていきましょう!

【影響①】戻りの良さ

まずは、ヨーヨーの戻りの良さ。

2Aのヨーヨーでストリングを長くすると、ヨーヨーの戻りが良くなったと感じませんか?

これは、「ストリングが噛んでから手元に戻ってくるまでに巻き取るストリングの長さの違い」によるものです。

ヨーヨーは、スターとストリングの間に摩擦を生み出すことでスターがストリングに噛み、噛んだストリングを回転しているヨーヨーが巻き取ることで、戻ってきます。

分かりづらいので、ヨーヨーが手元に戻るまでの流れを、ステップごとに分解したものがコチラ。

ヨーヨーが手元に戻るまでの7つのステップ
  1. ストリングを引く
  2. ストリングがたるむ
  3. たるんだストリングがスターに接触し、摩擦が生まれる
  4. 摩擦によってたるんだストリングにスターが噛む
  5. スターが噛んだ位置にストリングが固定される
  6. ストリングとヨーヨーが固定されノンスリープ状態になる
  7. ヨーヨーの回転力でストリングを巻き取る

ヨーヨーを引っ張ったときにたるんだストリングがスターに接触、摩擦でストリングを巻き取ります。

ちょっと引いただけでは、スターがストリングを巻き取りません。

しっかりヨーヨーを引いて、スターにストリングが噛んだとき、初めてヨーヨーが戻ってきます。

 

今回のテーマである「ストリングの長さ」がヨーヨーの戻りに影響するのは、⑤と⑥。

スターがストリングに噛んだときから、ヨーヨーがどれだけのストリングを巻き取るか。

つまり、スターがストリングを噛んだあとから、ヨーヨーが手元に戻ってくるまでの状態に影響します。

 

①〜④の、スターがストリングを噛む瞬間までは、ストリングの長さによる大きな差はありません。

一方で、⑤と⑥はストリングが長ければ、巻き取るストリングの長さも多くなります。

逆に、ストリングが短ければ、巻き取るストリングの長さが減ります。

つまり、スターに噛んでから手元に戻ってくるまでに巻き取るストリングの長さの違いが、戻りの良さの違いとして認識しているという訳です。

 

2つの同じセッティング、同じギャップで、ストリングの長さだけが違うヨーヨーを用意してみましょう。

ストリングが短いヨーヨーは、戻りが悪いと感じます。

一方で、ストリングが長いヨーヨーは、戻りが良く感じます。

つまり、スターに噛んでから巻き取るストリングが短ければ戻りが悪いと感じる一方で、スターに噛んでから巻き取るストリングが長くなると、ヨーヨーの戻りが良くなったと感じるのです。

それは何故か?

スターがストリングに噛んだあとから、ヨーヨーが手元に戻ってくるまでは、ヨーヨーの回転力に依存した状態であるからです。

 

これは、ストリングを巻き取り始めてから手元に戻る「ヨーヨーの回転力」による部分。

「ヨーヨーを戻すためにストリングを引いて、スターに噛ませる」という行動までは、自分の意思によるもの。

その先、ストリングが固定されてからストリングを巻き取る部分は、ヨーヨーの回転力によるものなので、自分の意思で行うものではありません。

この部分。スターが噛んだあとから、手元にヨーヨーが戻ってくるまでにどれだけストリングを巻き取ったかの違いが、ヨーヨーの戻りの良さとして認識できます。

つまり、「ヨーヨーの戻りの良さ」というのは、ストリングを巻き取る量と手元に戻ってくるまでにかかる時間の違いから生まれる感覚と言えます!

【影響②】スリープ時間

ストリングの長さは、スリープ時間にも影響します。

スリープ時間は、ヨーヨーをスローしてからストリングが伸び切るまでのあいだに、ヨーヨーに如何に回転を与えられるかがポイント。

ストリングが短いと、ヨーヨーに与える力は少なくなります。

一方で、ストリングが長ければ、ヨーヨーに与えられる力も、その分多くなります。

 

2Aでは、ラップ系などの掛け系トリックをするときに、スリープ時間が大きく影響します。

短いストリングでは、そもそもヨーヨーに与える回転力が少ないので、どうしてもスリープ時間が短くなります。

なので、ラップ系トリックでスリープが持たないという方は、ストリングを長くしてみるのがおすすめ。

 

しかし、単にストリングを長くしただけでは、ループが下がってしまい、逆にラップ系トリックがやりづらくなります。

そんなときは、ギャップを少し広げることでスターとストリングの噛み具合を減らしたセッティングにしましょう。

ギャップを広げたセッティングのときはオイルが必須なので、忘れずに塗っておきましょう。

ちなみに、筆者の身長は168cm。

ストリングを長く調整しようと思ったときは、85cmで使っています。

【影響③】ループの角度

ストリングの長さが違うと、ループの軌道が変わります。

単純に、ストリングが長いと下向きのループになり、ストリングが短いと上向きのループになります。

これは、ヨーヨーを投げ出してからストリングが伸び切るまでの間に、ヨーヨー自体の重さで下に落ちていくため。

下向きのループは見た目がカッコいいですが、ラップ系トリックには不向き。

逆に、上向きのループは見た目がイマイチですが、ラップ系トリックはやりやすくなります。

 

1990年代後半では、ストリングを長くしてループの見た目を重視したセッティングが好まれていました。

しかし、ウーキーミルクなどの掛け技が主流になった2000年以降は、やりやすさを重視してストリングが短くなっていきました。

2Aヨーヨーにおすすめのストリング

FIST SALUDから発売されているLOOP STRINGは、最初から85cmの長さに統一されています!

LOOP STRINGは、ルーピング専用に開発されたストリングのため、ホーネットやLoop720、Loop upなどの2Aヨーヨーと相性抜群です。

2Aのストリング選びに迷ったときは、とりあえずこのLOOP STRINGを購入しておけば間違いありません。

まとめ

2Aヨーヨーのセッティングでポイントになるのが、ストリングの長さ。

ストリングの長さ次第でトリックのやりやすさが大きく変化します。

大会のフリースタイルを見るときにストリングの長さに注目してみると、プレイヤーによって全然違うのでめちゃくちゃ面白いです!

試行錯誤しながら調整してみましょう!

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