フリースタイル動画を観ていると、プレイヤーによってダブル・ループの軌道が違うことに気づくと思います。
最近のトレンドは、上向きのループ。
ループの軌道が変わるだけで、トリックのやりやすさが大きく変化します。
そこで、本記事では「ループの軌道」に焦点を当てて解説!
これを読んで、理想のループの軌道を見つけていきましょう!
ループの軌道が変わる要因
ループの軌道が変わる主な要因は、ヨーヨー本体の「ギャップ幅」です。
以下は、ギャップ幅とループの軌道を単純にまとめたもの。
ギャップが狭い=ループの軌道が下がる
ギャップが広い=ループの軌道が上がる
ここからは、ギャップ幅の違いによってループの軌道が変わる理由を考察します。
ループの軌道が変わる理由を考察
ギャップが広いと、ヨーヨーを投げ出した瞬間にスッポ抜ける感じになります。
一方で、ギャップが狭いときは、ストリングが伸び切るまでスッポ抜けるような感覚はありません。
これは、ストリングの噛み具合の違いによるものと推測。
ギャップの違いによってボディとストリングが触れている時間が変わるため、これがスッポ抜けるか否かの要因であると言えます。
ギャップが広くてヨーヨーがスッポ抜けるときは、ヨーヨーを投げた勢いが上方向に向かうため、軌道が上向きになる。
一方で、ギャップが狭いときは、ヨーヨーを投げ出した勢いがスッポ抜けることなく前方に向かうため、ループの軌道が下がる。
さらに、ヨーヨーの自重も合わさってループが下方向に向かうため、結果としてループの軌道が下がる。
つまり、ギャップの違いによるストリングの噛み具合の違いが、ループの軌道を変化させる要因と言えます!
ループの軌道の違いによるトリックのやりやすさの違い
次に、ループの軌道の違いがトリックのやりやすさに与える影響について。
ループの軌道によって、やりやすくなるトリックと、やりにくくなるトリックがあります!
ループの軌道とトリックの関係性を、表にまとめてみました。
ループの軌道 | やりやすいトリック | やりにくいトリック |
上向き | ラップ系全般 クルクル・ホップ |
ループコンボ |
下向き | ループコンボ | ラップ系全般 |
ここからは、ループの軌道による違いについて、さらに深掘りしていきます!
ループが上向きのときのメリット
まずは、ループが上向きのときのメリットを紹介!
- ラップ系全般がやりやすい
- クルクル・ホップがやりやすい
それぞれ、詳しく解説します!
【上向きのメリット①】ラップ系全般がやりやすい
ループが上向きのときは、ラップ系トリック全般がやりやすくなります!
特に、ループラップ系トリックをキープさせたいときに、その差が大きく影響します。
ループラップは、ループさせるヨーヨーが上向きのほうが利き手のラップを維持しやすくなるので、回数を増やしやすい。
一方で、ウーキーラップの場合は、前方にループするループラップに比べて、下方向にミルクする軌道のほうが力で制御しやすいので、ループラップほどやりやすさは向上しません。
とはいえ、ループの軌道が上向きのヨーヨーを使うとミルクをしたときのループの軌道を小さくすることができるので、レジスト・ホップ・ラップのようなトリックはやりやすくなります。
【上向きのメリット②】クルクル・ホップがやりやすい
さらに、ループが上向きのときは、クルクル系トリックのやりやすさがめちゃくちゃ向上します!
特に、クルクル・ホップ(クルクルミルク)は、体の横でヨーヨーを巻き込むようにミルクさせるとやりやすくなるんです。
ループが上向きだと、ミルクは後ろ方向に回るようになるので、体を巻き込みやすくなってクルクル・ホップがやりやすくなります。
ループが下向きのメリット
一方で、ループが下向きのメリットがコチラ!
- ループの速度が上がる
- 見た目が格好良い
それぞれ、詳しく解説します!
【下向きのメリット①】ループの速度が上がる
ループの軌道が下がったときの一番のメリットは、ループの速度が上がること!
ループが下方向になると、ギャップが狭く戻りが良くなり、ループの速度を上げやすくなるんです。
特に顕著なのが、2000年代前半のフリースタイル。
当時のフリースタイルを観ると、ループが速いだけでなく、ループが下がってるプレイヤーが多いことに気づくはず。
当時はループ系トリックが主流であり、ラップ系トリックが発展していなかったことが理由として挙げられます。
現在のような高難度のラップコンボがなく、戻りを重視したセッティングが主流だったので、結果としてループ速度が速く、ループが下がるプレイヤーが多かったのです。
【下向きのメリット②】見た目がカッコいい
2つ目のメリットは、見た目がカッコいいこと!
これは、単純に見た目の問題。
上向きのループと下向きのループ、どちらがカッコいいかは、一目瞭然。
やっぱり、下向きですよね!
もちろん、ループが上向きのヨーヨーでもスキルがあれば下向きにループを制御することは可能ですが、手首だけでなく腕も使って軌道を制御せざるを得ないので、見た目にも影響します。
一方で、ループの軌道が下がる戻りの良いヨーヨーなら、腕で制御しなくとも軌道が下がります。
すると、腕を大きく動かす必要がなくなり、無理矢理ループを速くしている感じがなくなります。
さりげなく速いループを見せたいなら、ループの軌道を下げたほうが断然見た目も良くなります。
まとめ
ループの軌道によって、トリックのやりやすさが大きく変化。
最近のラップ系トリックを主流としたスタイルでは、ループの見た目よりもラップ系のやりやすさを重視して、ループは上向きになるようなセッティングが好まれています。
特に、ループラップ系トリックが上手くできないという方は、ループの軌道に注目してみると成功率が上がるかもしれません。
2Aプレイヤーのループの軌道から、ヨーヨーがどのようにセッティングされているのかを推測するのも楽しいですね!
あらゆるセッティングを試してみて、理想のループを見つけていきましょう!
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