この疑問を解決に導きます!
本記事では、レイダーやホーネットのルーピング性能を飛躍的に向上させる上級者向けの改造、デルリンスペーサーの使い方を解説!
これを読んで、デルリンスペーサーの改造をマスターしましょう!
デルリンスペーサーとは?
デルリンスペーサー(以下、デルスペ)とは、ルーピング機種のスリープと戻りを飛躍的に向上させるアイテムのこと!
その歴史は、90年代後半の第一期ハイパーヨーヨーにまで遡ります。
初期の海外版レイダーに搭載されていたスペーサーが、ナイロンスペーサー(以下、ナイスペ)と呼ばれる、白いスペーサーでした。
当時のナイスペはスターからはみ出るほどの高さがあり、使いやすいとは言えないものでした。
しかし、当時のヨーヨーブームでめちゃくちゃレベルの高いプレイヤーが集結していた埼玉の川口周辺のプレイヤーが、削ったナイスペを入れたレイダーを使い始めたことで、その改造方法が一気に全国に広まりました。
ナイスペには、金属スペーサーのようなベアリングの受けがなく、ベアリングとスペーサーの間に若干の遊びがあります。
それを逆手にとって、ボディを締め込んだことで、スターとストリングの摩擦が増え、結果としてスリープと戻りの両立が可能になりました。
そのナイスペをもとに、デルリンと呼ばれる素材で作りあげたのが、今回紹介するデルリンスペーサーです!
デルスペの特徴
デルスペの特徴は、2つあります。
- スターより僅かに低い高さに設計
- ベアリングとスペーサー間の遊びがある
それぞれ、詳しく解説します!
【デルスペの特徴①】スターより僅かに低い高さに設計
ひとつ目の特徴は、スターより僅かに低く設計されていること!
ヨーヨーの戻り具合に注目したとき、戻りやすさを決める要素のうちの一つが、「スターとストリングの噛み具合」です。
デルスペは、レイダーやホーネットのスターの高さより、僅かに低く設計されているんです。
この「僅かに低く」設計されているのがポイント!
スペーサーがスターより高くなると、ストリングがスターに噛まなくなってしまいます。
スターに噛まなくなると、ヨーヨーを引き戻す際にストリングが滑ってしまい、クイックなレスポンスとは程遠くなります。
一方で、スターより低くなりすぎた場合は、ヨーヨーを引き戻す際にストリングがスターに噛みすぎることで余計な摩擦が増え、スリープが短くなります。
そのため、スリープと戻りを両立するためには、スペーサーを装着したときにスターが若干はみ出ている状態がベスト。
それが、一発で解決するのが、デルスペです!
デルスペは、何度もの試作を重ねることでベストなスペーサーの高さを実現。
金属スペーサーをデルスペに置き換えるだけで、高さを調整する必要がなくなりました!
【デルスペの特徴②】ベアリングとスペーサー間の遊びがある
2つ目の特徴は、ベアリングとスペーサー間の遊びがあること!
冒頭で紹介したように、ナイスペには金属スペーサーのようなベアリングの受けがなく、ベアリングとスペーサーの間に若干の遊びがあります。
デルスペでも、この形状を踏襲!
ベアリングとスペーサーの間に若干の遊びがあることで、ヨーヨーに装着したときにスペーサーが左右に動く隙間があります。
この隙間のおかげで、ヨーヨー本体を締め込む余地が生まれます!
ヨーヨーの戻りやすさを決める要素のうちの一つは、「スターとストリングの噛み具合」ですが、もう一つの要素が「ヨーヨー本体のギャップ」です。
ギャップが広いと、ヨーヨーの戻りは悪くなります。
一方で、ギャップが狭ければ、ヨーヨーの戻りは良くなります。
これは、ストリングがスターから受ける摩擦の程度の違い。
ギャップが狭ければ、それだけストリングがスターと接触して摩擦が増えます。
すると、摩擦が増えることによりヨーヨーの戻りも良くなるのです。
デルスペを使ってヨーヨーを締め込むことで、狭いギャップを実現できちゃうんです!
デルスペのようにベアリングとスペーサーの間に若干の余裕があることで、ヨーヨーを締め込む余地が生まれ、通常よりもギャップを狭めることが可能。
- スターより僅かに低い高さに設計
- ベアリングとスペーサー間の遊びがある
この2つが、デルスペの特徴です!
デルスペの使い方
最後に、デルスペの使い方を紹介します。
と言っても、デルスペの使い方はとても簡単!
- レイダーまたはホーネットの金属スペーサーをデルスペに交換
- ベアリングにオイルを1〜2滴滴らす
- ボディを締め込む
まずは金属スペーサーをデルスペに交換し、ベアリングにオイルを1〜2滴滴らしたらヨーヨーを組み上げましょう。
ヨーヨーが組み上がった上達でループをしてみて、戻りが悪いなと感じたら、ヨーヨー本体を少しだけ締め込みます。
このとき、ほんの少しだけ締め込むのがポイント!
デルスペを搭載したヨーヨーは、僅かなギャップの差で戻りが大きく変化します。
締め込みすぎるとヨーヨーが全くスリープがしなくなってしまいます。
そのため、ほんの少しずつギャップを狭めていきましょう!
とは言え、どの状態がベストなのかは、初めてでは分かりにくいですよね。
そこで、ナイスペが流行した時代に言われていた目安を紹介します。
その目安が、「アラウンド・ザ・ワールドが20周程度回せる」程度の締め込み具合!
でも、正直なところ、アラウンドが回せるかはスキルの有無にも左右されるので、ベストな状態は見つけにくいのも事実。
先に説明したとおり、締め込みすぎると全くスリープしなくなり、ヨーヨーが壊れる原因にもなります。
そこで、不安な方に朗報!
金子隆也が運営するYOYOMANIAXショップでは、ホーネットとデルスペを購入した方の希望があれば、締め込んだ状態のヨーヨーをお届けします!
どれだけ締め込めば良いのか分からない方は、あらかじめ改造されたホーネットを使ってみて、締め込み具合を試してみてください!
まとめ
デルスペを使うことで、ルーピング性能を飛躍的に向上させることが可能。
2Aプレイヤーのほとんどが、デルスペを使ってギャップを狭めたヨーヨーを使用しています。
ヨーヨーに慣れてきたら、ルーピングをマスターするうえで必須の改造とも言えるデルスペに、ぜひチャレンジしてみてください!
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