時は、1997年〜2000年。
バンダイから発売されたハイパーヨーヨーが、日本の小学生を中心に一大ブームを巻き起こしました。
当時の小学生、特に男の子の間では、ヨーヨーをやっていない人のほうが珍しいと思うほど、クラスの大半の子どもたちがヨーヨーで遊んでいました。
日本中の子どもたちがヨーヨーを学校に持って行き、蛍光灯を割って先生に怒られていたのではないでしょうか?
本記事では、懐かしのハイパーヨーヨーの人気機種ラインナップを、当時のエピソードを交えながら紹介します!
当時の記憶を辿りながら、ぜひ楽しんでみてください。
では、まいります!
ハイパーヨーヨーの人気機種ラインナップ
ハイパーヨーヨーには、固定軸のヨーヨーから金属ベアリングを搭載しているヨーヨーまで、様々なラインナップがありました。
固定軸と言えばDUNCAN(ダンカン)で、ベアリングならYOMEGA(ヨメガ)のイメージがあるのではないでしょうか。
特にYOMEGAは、ハイパーブレインのオートリターンシステムをはじめ、ナイロンベアリングや金属ボールベアリングを搭載した機種が豊富で、めちゃくちゃ人気がありました。
ここでは、一世を風靡したYOMEGAの人気機種ラインナップを紹介します!
- ファイヤーボール
- ステルスレイダー
- ハイパーレイダー
それぞれ、詳しく見ていきましょう!
【人気機種①】ファイヤーボール
最初のハイパーヨーヨーは、ファイヤーボール!
当時は、一番人気があったヨーヨーではないでしょうか。
火の玉をモチーフにしたデザインが、当時の小学生にどハマり。
ナイロンベアリングを搭載したヨーヨーで、ストリングプレイからルーピングプレイまで、幅広いトリックに対応しています。
ベーシックレベルからハイパーレベルまで、ファイヤーボールがひとつあればクリア可能なポテンシャルがありました!
メンテナンスには、ハイパーヨーヨーメンテナンスオイルを塗っていました。
当時、最強のヨーヨーパフォーマンス集団であるTHPジャパンのメンバーにも愛用者が多かったファイヤーボール。
イベントでパフォーマンスを見たとき、「なんでファイヤーボールを使って、あんなに速くループできるの!?」と思った方も多いはず。
その多くのプレイヤーが、ファイヤーボールを締め込んで使っていました。
ボディを締め込むと溝の幅が狭くなり、戻りが良くなってルーピングに特化したヨーヨーになるんです。
ただ、締め込みすぎるとボディが割れてしまうので、注意が必要です。
【人気機種②】ステルスレイダー
金属ボールベアリングを搭載したヨーヨーの第一弾として登場したのが、ステルスレイダー!
「中村名人は、ステルスレイダーを使用している!」というフレーズに、聞き覚えがある方もいるはず。
ボディがストリングプレイに特化したバタフライ形状、かつ金属ボールベアリングを搭載していたので、シングルハンドトリックがとてもやり易いヨーヨーです。
当時、5,000円という価格設定に、度肝を抜かれました!
小学生には、なかなか手が出ない値段だったはずですが、意外にもステルスレイダーを持ってる友達は多かった記憶があります。
ムーンサルトバックフリップやアトミックファイヤーなとの高難易度トリックは、ファイヤーボールとは比べ物にならないほどスムーズにこなせるヨーヨーでした。
ステルスレイダーを持っている友達は、ハイパーレベルのトリックもサクサクこなしていて、羨ましかったのを覚えています。
【人気機種③】ハイパーレイダー
当時、誰もが憧れたヨーヨーと言えば、ハイパーレイダーではないでしょうか?
ファイヤーボールを金属ボールベアリング化したヨーヨーで、ステルスレイダーと同じ5,000円という価格設定。
名実ともに、最強のヨーヨーでした!
一番の特徴は、スリープ時間の長さ。
金属ボールベアリングを搭載したことで、ナイロンベアリングとは比較にならないほどのスリープ時間を実現しました。
ハイパーヨーヨーブーム当時には、ロングスリーパーの記録会や大会が開催されていました。
上位の記録で使われたヨーヨーは、全てハイパーレイダー。
キャッチありで、4分以上を超える記録も誕生していました。
90年代に人気のあったおもちゃ屋「ハローマック」が主催したロングスリーパー大会の優勝者は、4分30秒程度の記録を出していたと記憶しています。
ロングスリーパーに特化したメンテナンスは、ベアリングを灯油で洗浄して、ストリングを2重にかける方法が主流でした。
2重にかけることでスリープさせたヨーヨーの中心にストリングが位置して、傾きを抑える効果がありました。
現在のヨーヨーも、ベアリングを脱脂するメンテナンスは必須ですが、90年代に既に行われていたと思うと、この頃の知識か今も役立っているのは間違いありません。
ちなみに、ストリング先端のヨリを解いた輪っかにストリングを通して、フィンガーホールのようにストリングをつける「トルネード巻き」という方法も存在しました。
こちらも、ストリングをベアリングの中心に位置させるといった観点で行われていた手法。
現在は、コンケイブベアリングやセンタートラックベアリングのように、ベアリングの形状でストリングをヨーヨーの中心に保持するのが主流ですが、当時のプレイヤーの試行錯誤には驚かされます。
おまけ
ハイパーヨーヨーには、収納用のケースが存在していたのを覚えていますか?
そのケースが、コチラ!
- スピナーズボックス
- スピナーズボックスヘヴィ
それぞれ、紹介します!
【ヨーヨーケース①】スピナーズボックス
一番人気があったケースが、スピナーズボックス!
ヨーヨーを6個収納可能で、ベアリングケースやメンテナンスオイルも入る優れもの。
コレクション性の高いケースとしては、スピナーズボックスのジャパンチャンピオンシップバージョンが存在します。
第2回のジャパンチャンピオンシップ会場で販売された商品で、通常商品との違いはフタに貼られたシール。
チャンピオンシップのロゴ入りシールになっています。
【ヨーヨーケース②】スピナーズボックスヘヴィ
スピナーズボックスよりも多くのヨーヨーを収納可能なケースが、スピナーズボックスヘヴィ!
スピナーズボックスの6個に対し、スピナーズボックスヘヴィは18個ものヨーヨーを収納可能。
ヨーヨーの大会が開催されている会場では、スピナーズボックスヘヴィを方から下げた少年ばかり。
遠征時のマストアイテムでしたね!
まとめ
90年代後半に日本でめちゃくちゃ盛り上がった、ハイパーヨーヨー。
1998年4月4日に幕張メッセで開催された「ハイパーヨーヨーフェスティバル」では、ヨーヨーの単独イベントとして過去最高である4万人の動員数を記録。
この一大ブームから、20年以上が経過した今でもヨーヨーを楽しんでいるプレイヤーが、日本には数多く存在します。
そして、ヨーヨー歴が20年を超えるプレイヤーが集まり、ヨーヨーの魅力を発信している舞台が、ヨーヨーマニアックス。
ヨーヨーマニアックスでは、最新のヨーヨー事情はもちろん、日本でブームになったコカコーラヨーヨーやハイパーヨーヨーの情報も発信しています。
「ヨーヨーか、懐かしいな!」と思った方は、今のヨーヨーがどれだけ進化しているのかも、ぜひ一度ご覧ください。
当時を思い出すとともに、ヨーヨーの進化に驚くこと間違いなし!
Yo For It!
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