コラム

1A(ワンハンドストリングトリック)向けヨーヨーの種類と選び方を解説

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カネコくん
カネコくん
1Aのヨーヨーってたくさんあるけど、何が違うの?

本記事では、1A(ワンハンドストリングトリック)向けヨーヨーの種類を解説するとともに、スキルレベルに応じたヨーヨーの選び方を解説します!

これを読めば、あなたに合った1A向けヨーヨーの選び方が分かります。

では、まいります!

シングルハンド向けヨーヨーの種類

まずは、シングルハンド向けヨーヨーの種類について解説します。

シングルハンドヨーヨーの違いは、主に素材の違い。

ヨーヨー本体の素材によって、大きく以下の5つに分けられます。

ヨーヨー本体の素材
  1. 木製
  2. プラスティック
  3. フルメタル
  4. バイメタル
  5. チタン

本体の素材により、プレイスタイルや使用感が変わります。

各素材について、詳しくみていきましょう。

【素材①】木製

ヨーヨーの素材で一番歴史がある、木製のヨーヨー。

ヨーヨーの歴史を遡ってみると、昔は狩猟に使われていたようです。

木を削り出してヒモをつけたものが、ヨーヨーの原型として使われていました。

 

木製のボディは、ヨーヨー愛好者に特に人気のある素材でもあります。

木製ヨーヨーの暖かみのあるボディや固定軸には独特のフィーリングが感じられ、気軽にヨーヨーを振りたいときにピッタリです。

現在では、スピンギアから「木のヨーヨー」や「ころころ」などが販売されています。

【素材②】プラスティック

プラスティック

プラスティック製ボディのヨーヨーは、ヨーヨーの入門機種として最適。

基本的なトリックから高難易度のトリックまで対応しているので、スキルアップしながら末長く使えるのが特徴です。

 

90年代後半に一大ブームを巻き起こしたハイパーヨーヨーは、ほとんどがプラスティック製のヨーヨーでした。

ナイロンベアリングを搭載したファイヤーボールや、金属ボールベアリングを搭載したハイパーレイダーが人気を博しました。

 

その中でも衝撃を与えてくれたヨーヨーは、オートリターン機能を搭載したハイパーブレイン。

クラッチを内蔵していて、回転力が落ちると自動で巻き戻るという画期的なヨーヨー。ハイパーヨーヨーブームを牽引し、一世を風靡しました。

ちなみに、ヨーヨーを始めたばかりという初心者の方には、スピンガジェットがおすすめ!

シングルハンドの入門機種として、人気があります。

プラスティック(金属リム付き)

90年代後半、ハイパーヨーヨーブームの終盤に突如として登場したのが、金属リム付きヨーヨー。

海外のブランドである、YoYoJAMから発売されました。

 

プラスティックボディの外周に金属のリムを搭載することで、これまでのプラスティックヨーヨーと比べてスリープ時間が格段に向上。

2つの異なる素材を組み合わせた作りは、現在のヨーヨーにおける礎を築きました。

 

特に人気が高かった機種が、同社のフラッグシップモデルである、ナイトムーヴズ。

残念ながら2015年末を以ってYoYoJAMの活動はストップしてしまいましたが、その精神は、iYOYOのリメイクシリーズとして継承されました。

2020年、iYOYOからYoYoJAMのフラッグシップモデルであるナイトムーヴズをリメイクした「ナイトムーヴズX」が登場。

精度の高いフルメタルヨーヨーは回転が止まっているかのようにも見えますが、ナイトムーヴズXは金属独特の、力強い回転力が手に伝わってくるヨーヨーです。

【素材③】フルメタル

モノメタル

モノメタルは、現在のシングルハンドヨーヨーの主流。

アルミを削り出して成形されたボディは、リムの外周に重さを集中させることにより、ヨーヨーの回転力を飛躍的に向上させることに成功。

 

以前は、モノメタルのヨーヨーをフルメタルと呼んでいました。

しかし、モノメタルの上位機種として異なる金属の素材を組み合わせたバイメタルヨーヨーが登場したことで、バイメタルと区別するためにモノメタルと呼ばれています。

 

モノメタルのヨーヨーは、90年代には発売されていました。

初期のモノメタルの中でも、トムクーンから発売されているSB2は宇宙実験にも使われたことがあるヨーヨー。

まだ引き戻しのセッティングが主流だった頃に、モノメタルのヨーヨーは画期的でした。

現在は、バタフライタイプのワイドボディで、ストリングプレイに特化したヨーヨーとして進化を遂げています。

 

既にプラスティックヨーヨーを使っていて、メタルヨーヨーにステップアップを考えている方には、DUNCANから発売されているフリーハンドALがおすすめ。

プラスティックヨーヨーに似たフィーリングを残しながらもフルメタルの回転力を備えているのが特徴。

モノメタルの入門機種として、ハイパーヨーヨー経験者にもおすすめできるヨーヨーです。

【素材④】バイメタル

バイメタルは、モノメタルの上位機種として存在し、2つの異なる金属を組み合わせたヨーヨー。

中心より比重の重い金属をヨーヨーの外周に配置することで、更なる回転力の向上が実現しました。

 

多くのバイメタルは、中心がアルミで外周がステンレスで構成されています。

回転力の向上とともにスリープ時間が伸び、さらに長いコンボをキメることが可能。

【素材⑤】チタン

チタンヨーヨーは、モノメタルの一種。

モノメタルの多くはアルミを削り出して成形されていますが、チタンヨーヨーはアルミの代わりにチタンを削り出して成形したもの。

 

チタンは、金属の中でも強度が高いことが特徴で、アルミと比較して3倍程度の強度があります。

一般的に、フルメタルヨーヨーは、ボディの中心付近を薄くして重さを外周に集中させればさせるほど、回転力がアップします。

ただ、アルミの削り出しでは、強度不足により中心付近の薄さに限界がありました。

そこで、素材にアルミよりも強度のあるチタンを採用することで、この問題を解決。

チタンを使うことで、アルミでは成し得なかった薄さの加工を施すことができるようになり、さらなる回転力の向上が実現しました。

 

ここでは、チタンヨーヨーの回転力、持続性を実感できフリースタイル動画を紹介します。

それが、2018年に開催された世界大会1A部門準決勝、松浦豪(マツウラタケシ)選手のフリースタイル。

このフリースタイルでは、松浦選手自身のシグネイチャーモデルである「ムスタング」を使用しています。

驚くべきは、コンボの長さ。

2分間のフリースタイルで、ヨーヨーをスローした回数は、なんとたったの1度だけ!

1スローで2分間にも及ぶコンボを披露し、チタンヨーヨーのポテンシャルを見せつけてくれました。

シングルハンド向けヨーヨーの選び方

シングルハンド向けヨーヨーの種類が分かったところで、次にシングルハンド向けヨーヨーの選び方を解説します。

 

まず、選び方の基準となるのが、自身のスキルレベル。

ヨーヨーの扱いに慣れていない初心者の方が、最初からフルメタルを使うのは、やや危険と言えます。

 

なぜなら、ヨーヨーの扱いに慣れていないと、予期せぬ動きで戻ってきてしまうことがあるからです。

最悪の場合、ケガをすることもあるので、自身のスキルレベルを基準としてヨーヨーを選ぶことをおすすめします。

ここからは、スキルレベル別におすすめヨーヨーを選んでいきます!

【スキルレベル】これからヨーヨーを始める方〜初心者

これからヨーヨーを始める方や、まだ始めたばかりの初心者の方には、プラスティックヨーヨーをおすすめします。

プラスティックヨーヨーなら、ヨーヨーが不意に手元に戻ってきてしまっても、金属の塊であるフルメタルより安全です。

おすすめは、スピンガジェット!

スピンガジェットはプラスティックベアリングを搭載したヨーヨーで、ある程度のスリープ力があるのが特徴。

トリックレベル的には、ハイパーレベルのトリックもこなせる優れもの。

何より価格が安いので、ヨーヨーの入門機種としておすすめです!

【スキルレベル】中級者

ヨーヨートリックリストで、スーパーレベルがクリアできるくらいのスキルがある方は、モノメタルのヨーヨーにチャレンジしてみるのもアリです。

但し、モノメタルのヨーヨーを扱うときに、必ず習得しておきたいトリックがあるので、まずはそのトリックを紹介します。

それが、バインド。

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バインドとは、ヨーヨーを引き戻すときに使うトリックです。

ストリングスを意図的に弛ませることでヨーヨーとストリングスの間に摩擦が生じて、戻りが悪いヨーヨーを引き戻せるようになります。

 

なぜバインドが必要なのかと言えば、モノメタルやバイメタルなどのフルメタルと呼ばれるヨーヨーは、基本的にはストリングスを引いてもヨーヨーが戻ってこない仕様です。

そのため、フルメタルヨーヨーでトリックをするときは、最後にバインドでヨーヨーを手元に戻す必要があります。

 

バインド自体は、慣れてしまえば簡単です。

スーパーレベル6のブレイン・ツイスターやスーパーレベル7のムーンサルトをマスターしていれば、習得に時間はかかりません。

このバインドをマスターした方は、フルメタルヨーヨーにチャレンジしてみましょう!

そんなフルメタルヨーヨーのおすすめは、フリーハンドAL。

フリーハンドALは、近年のシングルハンド向けヨーヨーの基礎を作ったと言っても過言ではないDUNCAN社から発売されているヨーヨー。

 

一番の特徴は、プラスティックヨーヨーのようなフィーリングを感じることができるという点。

一般的に、フルメタルのヨーヨーはプラスティック製のヨーヨーとは違ってフィーリングがとても硬いのが特徴です。

しかし、フリーハンドALには、プラスティックヨーヨーで多く採用されている「キャップ」が付いていることで、プラスティックヨーヨーのような柔らかいフィーリングを感じられる数少ないヨーヨー。

プラスティックヨーヨーにフィーリングが似ていながらも、フルメタルの特徴であるスリープの長さは健在。

フリーハンドALなら、プラスティックヨーヨーからステップアップしたときに違和感なく扱えながらも、フルメタルの性能を堪能できるのでおすすめです!

【スキルレベル】上級者

ヨーヨートリックリストで、ハイパーレベルがクリアできるくらいのスキルがある方は、フルメタルの上位機種であるバイメタルやチタンが最適!

今後は、トリック同士を繋げた「コンボ」を練習していくに当たり、スリープの長さを活かしたバイメタルやチタンのヨーヨーがとても役に立ちます。

 

おすすめは、ターニングポイントのリヴァイアサンシリーズ。

created by Rinker

2008年に発売が開始された同社のフラッグシップモデルであり、シングルハンドシーンに多大な影響を与えたヨーヨーです。

 

最大の特徴は、軸やパッド周りのデザインが秀逸であること。

ベアリングの有効幅を最大に活かしながらも、バインドで確実に戻せるように設計されたパッドの配置。

パッドの土台にも段差を設けたことで、抜群の滑りの良さを実現。

さらに、中心のステップバタフライから外周に向かってラウンドバタフライに変化する形状。

この形状によりスリープのロスが抑えられるたけでなく、ヨーヨーをキャッチしたときに手の収まりも良く、性能だけでなく使いやすさも両立されています。

 

時代の変化とともに、形状も進化しているリヴァイアサンシリーズ。

常にシーンの最先端を行くターニングポイントのヨーヨーは、フルメタルヨーヨーの上位機種としておすすめです!

\🪀ヨーヨービギナーガイド🪀/

初心者入門講座…これからヨーヨーを始めてみたい方や、ヨーヨーを始めたばかりの方を対象に、ヨーヨーの始め方を徹底解説!

ヨーヨートリックリスト…ベーシックレベルからハイパーレベルまで、合計30個のトリックのやり方を解説!動画解説のリンクもあり!

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